A 湯殿山神社


「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」   芭蕉


湯殿山神社は大山祇命、大己貴命、少彦命の三神を祀っている。社殿はなく中腹の黄褐色の岩から温水が噴出している場所を神域とし居る。岩からほとばしる熱水は女性器を象徴し、月山の死と湯殿山の再生と対になるものとしてあがめられている。
羽黒の修験者たちが出羽三山で修行をした後、此処で死から甦り仏の境地に達すると云われている。この地は三山の奥の院とされ「山中の微細、行者の法式として他言無用」とされてきた。
羽黒山、月山、湯殿山の三山が三位一体となり一つの信仰を作り上げてきたのである。  
神域は写真撮影禁止、参拝は土足厳禁です。
熱水が湧き出る巨岩が御神体となっていると云うのは、三輪山を神体としている大神神社と同じ様に日本古来の山の信仰、自然崇拝の形が今に残っているものである。







【問い合わせ先】
出羽三山神社社務所

住   所 東田川郡羽黒町手向
電   話 0235-62-2355